数字で見る女性活躍と両立支援
いずみの農業協同組合の女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援の状況などを数字でまとめています。採用、従業員、働き方、キャリア、賃金の内容を、複合サービス事業の平均とともに、それぞれ数字で見てみましょう。
関連トピックス
- 求職者向けトピックス
複合サービス事業には、信用事業、保険事業又は共済事業と併せて複数の大分類にわたる各種のサービスを提供する事業であって、法的に事業…
採用
採用者の性別割合
男性
28.6%
女性
71.4%
正職員
まずは業種平均から、採用者の女性割合の傾向を確認したうえで、現在の従業員の男女比も合わせて見てみましょう。上場企業における採用者の女性割合は、全体平均に比べてやや低い傾向にありそうです。
採用での競争倍率
男性
7.8倍
女性
3.4倍
正職員
採用での競争倍率は、人手不足の業種ほど倍率が低くなる傾向にありそうです。一方で、上場企業では全体平均よりも格段に競争が厳しく、また、女性の競争倍率が男性よりも高くなっているようです。
中途採用実績
男性
1人
女性
ー人
「複合サービス事業」の業種における中途採用実績は、全体平均と比較して人数は少ないですが、女性の採用の割合が多い傾向にあります。上場企業における中途採用実績は、女性の採用が男性の半分以下となっています。
従業員
従業員数
404人
同業種の中でどの程度の会社規模か確認し、業績等も可能な限り調べておきましょう。
従業員の男女比
男性
52.4%
女性
47.6%
正職員
上場企業の女性割合が低い傾向にありそうです。ただし、全体的に従業員の男女比よりも高い割合で、女性を採用しているともいえそうです。
平均勤続年数
男性
18.4年
女性
14.6年
全正職員
終身雇用の考えはほぼなくなってきていますが、勤続年数の平均から、中長期的なキャリア設計を測る指標として10年定着できる企業かという基準でみてもよさそうです。
働き方
有給休暇取得率
78.0%
正職員
取得率と合わせて、半日単位・時間単位などでの取得や、休暇の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
育児休業取得率
男性
0.0%
女性
100.0%
正職員
取得率と合わせて、育児休業から復帰後に、短時間勤務や在宅勤務、フレックスタイムなど柔軟な働き方ができるかも確認しておきましょう。
平均残業時間
2.4時間/月
対象正社員
数字と合わせて、長時間労働是正のための取り組みや残業の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
キャリア
女性の係長級比率
39.0%
46人/118人
管理職・役員への女性登用のパイプライン構築のためには、内部人材の採用・育成の強化が必要不可欠です。外部からの採用だけでなく、既存社員へのリーダー育成に対する取り組みも確認するようにしましょう。
女性の管理職比率
18.6%
8人/43人
「管理職」の定義は法律でもやや曖昧で、企業によって定義が異なります。数字を参考にしつつも、フェアな賃金体制、機会の提供、業務の裁量権などの実態を確認するようにしましょう。
女性の役員比率
15.4%
6人/39人
政府は、プライム市場への上場企業を対象に「2030年までに女性役員の比率を30%以上に」等の数値目標を盛り込み、企業の女性登用を促しています。
賃金
男女の賃金差異(全体)
63.4%
男女の賃金差異は、女性の能力や意欲を十分に発揮できないことにつながるため、女性の自立や社会参加を阻害するだけでなく、経済成長や人口減少の対策にも悪影響を及ぼすと考えられます。
男女の賃金差異(正社員)
75.6%
日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、キャリアの中断や時短勤務が賃金格差の要因にもなっています。柔軟な働き方に関する制度とともに、運用面の実態を把握することが重要となります。
男女の賃金差異(非正規社員)
110.0%
一般的に、女性が男性よりも非正規雇用で働く割合が高いことが、賃金格差の原因の一つとされています。また、日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、時短勤務が賃金格差の要因となっています。
女性活躍と両立支援の取り組み
長時間労働是正のための取り組み内容
ノー残業デー(週1回)の実施
【参考】社内制度の導入割合と業種の特徴
職種・雇用形態転換制度
在宅勤務・テレワーク
正社員再雇用・中途採用制度
短時間勤務制度
教育訓練・研修制度
病気・不妊治療休暇
キャリアコンサルティング制度
年次有給休暇時間単位取得制度
フレックスタイム制度
日本標準産業分類における「複合サービス事業」は、異なる複数のサービスを一体として提供する事業で、代表的な例として郵便局や農業協同組合(JA)が挙げられます。これらの事業では、金融、保険、物流、販売、地域支援といった幅広いサービスを地域住民に提供し、日常生活や地域経済を支える重要な役割を果たしています。
郵便局では、郵便物の取り扱いに加え、貯金、保険、年金の取り扱いなどの金融サービスを提供し、地域活性化の一環として、宅配やふるさと納税の支援も行っています。一方、農業協同組合(JA)は、農業支援や農産物の販売、金融・保険サービスを提供し、さらに冠婚葬祭や生活用品の提供など、地域住民に向けた生活支援も行います。これらの業務に従事するためには、金融、保険、物流など幅広い知識とスキルが求められます。特に、郵便局やJAでは、1日中異なる業務に柔軟に対応する力が必要です。
また、複合サービス事業は地域社会に密着しており、住民の日常生活に深く関わります。郵便局や農協は、地域の重要なインフラとして機能し、高齢者や地域産業の支援にも積極的に関わります。このため、地域住民との強い信頼関係を築き、生活に関する幅広い相談に応じることが多いです。さらに、顧客のニーズに応じて最適なサービスを提案するために、顧客との対話を通じて信頼を構築することが重要です。
キャリア面では、複合サービス事業ではさまざまな分野の業務を経験することで、広範な知識とスキルを身に付けることができます。郵便局では、郵便業務や金融・保険業務、JAでは農業支援や地域開発に携わるなど、異なるキャリアパスが広がっています。この経験を通じて、問題解決能力や提案力、営業力など、多くのスキルを高めることができます。
法規制の理解も重要であり、特に郵便局や農協では、金融商品や保険商品を取り扱うため、法規制やコンプライアンスを遵守し、正確な情報を提供することが求められます。また、地域によって特有の制度やサポートが存在するため、その理解と活用も業務に不可欠です。業務の効率化とデジタル化も進んでおり、電子決済やオンラインサービス、ITスキルが求められる場面も増えています。
郵便局や農協は公共性が高く、地域の社会インフラを支える役割を担っているため、安定した雇用が見込まれます。特に過疎地や高齢化が進む地域では、これらのサービスが欠かせない存在となっており、地域住民にとっても重要な社会