数字で見る女性活躍と両立支援
教育測定研究所の女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援の状況などを数字でまとめています。採用、従業員、働き方、キャリア、賃金の内容を、教育、学習支援業の平均とともに、それぞれ数字で見てみましょう。
関連トピックス
- 求職者向けトピックス
教育、学習支援業には、学校教育を行う事業、学校教育の支援活動を行う事業、学校教育を除く組織的な教育活動を行う事業、学校教育の補習…
採用
採用者の性別割合
男性
25%
女性
75.0%
正社員(営業本部)
まずは業種平均から、採用者の女性割合の傾向を確認したうえで、現在の従業員の男女比も合わせて見てみましょう。「教育、学習支援業」の業種における採用者の女性割合は、全体平均に比べて高い傾向にありそうです。
採用での競争倍率
男性
200.7倍
女性
67.3倍
正社員(営業本部)
採用での競争倍率は、人手不足の業種ほど倍率が低くなる傾向にありそうです。一方で、上場企業では全体平均よりも格段に競争が厳しく、また、女性の競争倍率が男性よりも高くなっているようです。
中途採用実績
男性
9人
女性
13人
「教育、学習支援業」の業種における中途採用実績は、全体平均と比較して女性の採用の割合が多い傾向にあります。上場企業における中途採用実績は、女性の採用が男性の半分以下となっています。
従業員
従業員数
729人
同業種の中でどの程度の会社規模か確認し、業績等も可能な限り調べておきましょう。
従業員の男女比
男性
ー%
女性
ー%
「教育、学習支援業」の業種の従業員の女性割合は、全体平均よりも高い傾向にありそうです。それを踏まえ、平均勤続年数や管理職・役員等の女性比率の内容を確認しましょう。
平均勤続年数
男性
4.1年
女性
3.9年
正社員(営業本部)
終身雇用の考えはほぼなくなってきていますが、勤続年数の平均から、中長期的なキャリア設計を測る指標として10年定着できる企業かという基準でみてもよさそうです。
働き方
有給休暇取得率
ー%
取得率と合わせて、半日単位・時間単位などでの取得や、休暇の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
育児休業取得率
男性
50.0%
女性
100.0%
正社員
取得率と合わせて、育児休業から復帰後に、短時間勤務や在宅勤務、フレックスタイムなど柔軟な働き方ができるかも確認しておきましょう。
平均残業時間
14.5時間/月
対象正社員
数字と合わせて、長時間労働是正のための取り組みや残業の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
キャリア
女性の係長級比率
ー%
ー人/ー人
管理職・役員への女性登用のパイプライン構築のためには、内部人材の採用・育成の強化が必要不可欠です。外部からの採用だけでなく、既存社員へのリーダー育成に対する取り組みも確認するようにしましょう。
女性の管理職比率
33.3%
18人/54人
「管理職」の定義は法律でもやや曖昧で、企業によって定義が異なります。数字を参考にしつつも、フェアな賃金体制、機会の提供、業務の裁量権などの実態を確認するようにしましょう。
女性の役員比率
ー%
ー人/ー人
政府は、プライム市場への上場企業を対象に「2030年までに女性役員の比率を30%以上に」等の数値目標を盛り込み、企業の女性登用を促しています。
賃金
男女の賃金差異(全体)
51.9%
男女の賃金差異は、女性の能力や意欲を十分に発揮できないことにつながるため、女性の自立や社会参加を阻害するだけでなく、経済成長や人口減少の対策にも悪影響を及ぼすと考えられます。
男女の賃金差異(正社員)
76.7%
日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、キャリアの中断や時短勤務が賃金格差の要因にもなっています。柔軟な働き方に関する制度とともに、運用面の実態を把握することが重要となります。
男女の賃金差異(非正規社員)
69.6%
一般的に、女性が男性よりも非正規雇用で働く割合が高いことが、賃金格差の原因の一つとされています。また、日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、時短勤務が賃金格差の要因となっています。
女性活躍と両立支援の取り組み
【参考】社内制度の導入割合と業種の特徴
職種・雇用形態転換制度
在宅勤務・テレワーク
正社員再雇用・中途採用制度
短時間勤務制度
教育訓練・研修制度
病気・不妊治療休暇
キャリアコンサルティング制度
年次有給休暇時間単位取得制度
フレックスタイム制度
日本標準産業分類における「教育、学習支援業」は、学校や学習塾、予備校、その他の教育機関で幅広い年齢層に対して教育や学習の機会を提供し、知識やスキルの向上をサポートする仕事です。学校教育では、幼稚園から大学までの正規の教育機関で教員として働き、カリキュラムに基づいて教科を教えるだけでなく、生活指導や進路相談なども行います。一方、学習塾や予備校、家庭教師としては、補習や進学支援、資格取得のための教育を提供します。
教育に携わる仕事では、教科や分野に関する深い専門知識が必要であり、特に学校教員や専門学校の講師は、その内容を正確に理解し、分かりやすく伝えるスキルが重要です。また、教育方法や指導技術も必要で、生徒一人ひとりの理解度や学習スタイルに合わせた柔軟な指導が効果的な教育には欠かせません。
また、生徒との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力は、教育の現場では非常に重要です。学力等の向上だけでなく、生徒の心のケアやモチベーションの維持にも関与する重要な業務の一環となります。
働き方に関して、学校教員は授業の他にも教材作成や試験の準備・採点、部活動指導、保護者対応など、多岐にわたる業務があり、労働時間が長くなる傾向にあります。特に休日も部活動や行事への対応が必要な場合があります。学習塾や予備校では、生徒が学校を終えた後の夕方から夜、週末が主な勤務時間となるため、働き方が一般の会社員とは異なります。
教育分野では、情報通信技術の導入が進んでおり、オンライン授業や教育アプリの活用が普及しています。これにより、遠隔地の生徒にも学びの機会を提供できる一方で、オンライン環境での指導スキルも必要とされています。特に学習塾や資格取得のための学校では、eラーニングやオンライン授業が重要な役割を果たすようになっています。
また、教育や学習支援は社会的な貢献度が高い仕事であり、特に困難な環境にある子どもたちへの支援や、生涯学習の提供を通じて、教育者は社会の発展に寄与しています。近年では、リスキリングや社会人の学び直しに対する需要が高まっており、働く大人への教育支援も重要な役割を果たしています。
収入の面では、公立学校の教員は公務員として安定した給与が保障されていますが、私立学校や学習塾、予備校の講師は勤務先や業績によって収入が異なります。学習塾や家庭教師の場合、担当する生徒数や成果に応じて収入が変動することがあり、特に人気