中央労働金庫
労働金庫法に基づく預金・貸出・為替等の金融業務
その他、代理業務や公金・公共料金の収納業務等
データ集計:2025年3月時点
数字で見る女性活躍と両立支援
中央労働金庫の女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援の状況などを数字でまとめています。採用、従業員、働き方、キャリア、賃金の内容を、金融業、保険業の平均とともに、それぞれ数字で見てみましょう。
金融業、保険業には、金融業又は保険業を営む事業が分類されます。専ら金融又は保険の事業を営む協同組合、農業又は漁業に係る共済事業を…
採用
業種平均 男性52.4% 女性47.6%全体平均 男性56.5% 女性43.5%上場企業平均 男性66.0% 女性34.0%まずは業種平均から、採用者の女性割合の傾向を確認したうえで、現在の従業員の男女比も合わせて見てみましょう。上場企業における採用者の女性割合は、全体平均に比べてやや低い傾向にありそうです。
業種平均 男性14.9倍 女性12.0倍全体平均 男性13.3倍 女性10.0倍上場企業平均 男性22.6倍 女性22.4倍採用での競争倍率は、人手不足の業種ほど倍率が低くなる傾向にありそうです。一方で、上場企業では全体平均よりも格段に競争が厳しく、また、女性の競争倍率が男性よりも高くなっているようです。
業種平均 男性27.3人 女性32.0人全体平均 男性20.7人 女性15.3人上場企業平均 男性36.4人 女性14.3人「金融業、保険業」の業種における中途採用実績は、全体平均と比較して女性の採用の割合が多い傾向にあります。上場企業における中途採用実績は、女性の採用が男性の半分以下となっています。
従業員
業種別の構成比率10人未満1.1%10~100人7.5%101~300人32.2%301~500人15%501~1000人17.6%1001~5000人20.8%5000人以上5.7%同業種の中でどの程度の会社規模か確認し、業績等も可能な限り調べておきましょう。
業種平均 男性58.6% 女性41.4%全体平均 男性62.4% 女性37.6%上場企業平均 男性72.5% 女性27.5%上場企業の女性割合が低い傾向にありそうです。ただし、全体的に従業員の男女比よりも高い割合で、女性を採用しているともいえそうです。
業種平均 男性14.9年 女性12.3年全体平均 男性12.9年 女性10.5年上場企業平均 男性14.9年 女性11.6年終身雇用の考えはほぼなくなってきていますが、勤続年数の平均から、中長期的なキャリア設計を測る指標として10年定着できる企業かという基準でみてもよさそうです。
働き方
業種平均 71.4%全体平均 68.2%上場企業平均 70.7%取得率と合わせて、半日単位・時間単位などでの取得や、休暇の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
業種平均 男性73.2% 女性97.8%全体平均 男性45.9% 女性86.0%上場企業平均 男性63.9% 女性96.0%「金融業、保険業」の業種平均の育児休業取得率(男性)は、全体平均よりも高くなっています。取得率と合わせて、育児休業から復帰後に、短時間勤務や在宅勤務、フレックスタイムなど柔軟な働き方ができるかも確認しておきましょう。
※ 平均残業時間は当金庫の所定労働時間(7:20)ではなく、法定労働時間(8:00)を超過した時間を基に算出
業種平均 11.1時間/月全体平均 12.9時間/月上場企業平均 14.3時間/月数字と合わせて、長時間労働是正のための取り組みや残業の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
キャリア
業種平均 43.4%全体平均 29.1%上場企業平均 20.9%管理職・役員への女性登用のパイプライン構築のためには、内部人材の採用・育成の強化が必要不可欠です。外部からの採用だけでなく、既存社員へのリーダー育成に対する取り組みも確認するようにしましょう。
業種平均 18.1%全体平均 21.7%上場企業平均 10.9%「管理職」の定義は法律でもやや曖昧で、企業によって定義が異なります。数字を参考にしつつも、フェアな賃金体制、機会の提供、業務の裁量権などの実態を確認するようにしましょう。
業種平均 10.3%全体平均 17.2%上場企業平均 13.2%政府は、プライム市場への上場企業を対象に「2030年までに女性役員の比率を30%以上に」等の数値目標を盛り込み、企業の女性登用を促しています。
賃金
※正規雇用労働者には、正職員の他、エリア限定正職員(女性比率99%、管理職登用なし)を含みます。
※当金庫では、役割に応じて賃金を決定しており、人事制度(昇格・昇給要件等)や賃金制度(賃金表や各種手当の支給要件等)に男女差は設けておりません。
その中で男女の賃金の差異が生じている主な要因は、(ア)管理職における女性の割合が低いこと、(イ)育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用が女性に多いことが挙げられます。
(ア)については、相対的に賃金の高い管理職における女性の割合が低くなっていることが男女の賃金の差異が生じている要因のひとつとなっています。すでに当金庫では女性管理職割合の向上に向けた取組みとして、「管理職の総労働時間の削減」や「キャリアアップ意識の醸成を目的とした研修」を実施しております。今後も女性活躍推進に資する取組みを検討実施してまいります。
(イ)については、育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用により労働時間が短い職員が女性に多いことから、賃金面で差が発生していることも要因として捉えております。仕事と育児の両立支援の観点からも、男女問わず制度を利用しやすい職場環境の構築に引き続き努めてまいります。
※2024年4月1日~2025年3月31日
業種平均 61.4%全体平均 71.2%上場企業平均 68.4%男女の賃金差異は、女性の能力や意欲を十分に発揮できないことにつながるため、女性の自立や社会参加を阻害するだけでなく、経済成長や人口減少の対策にも悪影響を及ぼすと考えられます。
※正規雇用労働者には、正職員の他、エリア限定正職員(女性比率99%、管理職登用なし)を含みます。
※当金庫では、役割に応じて賃金を決定しており、人事制度(昇格・昇給要件等)や賃金制度(賃金表や各種手当の支給要件等)に男女差は設けておりません。
その中で男女の賃金の差異が生じている主な要因は、(ア)管理職における女性の割合が低いこと、(イ)育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用が女性に多いことが挙げられます。
(ア)については、相対的に賃金の高い管理職における女性の割合が低くなっていることが男女の賃金の差異が生じている要因のひとつとなっています。すでに当金庫では女性管理職割合の向上に向けた取組みとして、「管理職の総労働時間の削減」や「キャリアアップ意識の醸成を目的とした研修」を実施しております。今後も女性活躍推進に資する取組みを検討実施してまいります。
(イ)については、育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用により労働時間が短い職員が女性に多いことから、賃金面で差が発生していることも要因として捉えております。仕事と育児の両立支援の観点からも、男女問わず制度を利用しやすい職場環境の構築に引き続き努めてまいります。
※2024年4月1日~2025年3月31日
業種平均 65.3%全体平均 76.0%上場企業平均 73.4%日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、キャリアの中断や時短勤務が賃金格差の要因にもなっています。柔軟な働き方に関する制度とともに、運用面の実態を把握することが重要となります。
※正規雇用労働者には、正職員の他、エリア限定正職員(女性比率99%、管理職登用なし)を含みます。
※当金庫では、役割に応じて賃金を決定しており、人事制度(昇格・昇給要件等)や賃金制度(賃金表や各種手当の支給要件等)に男女差は設けておりません。
その中で男女の賃金の差異が生じている主な要因は、(ア)管理職における女性の割合が低いこと、(イ)育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用が女性に多いことが挙げられます。
(ア)については、相対的に賃金の高い管理職における女性の割合が低くなっていることが男女の賃金の差異が生じている要因のひとつとなっています。すでに当金庫では女性管理職割合の向上に向けた取組みとして、「管理職の総労働時間の削減」や「キャリアアップ意識の醸成を目的とした研修」を実施しております。今後も女性活躍推進に資する取組みを検討実施してまいります。
(イ)については、育児・介護に伴う短時間勤務制度等の利用により労働時間が短い職員が女性に多いことから、賃金面で差が発生していることも要因として捉えております。仕事と育児の両立支援の観点からも、男女問わず制度を利用しやすい職場環境の構築に引き続き努めてまいります。
※2024年4月1日~2025年3月31日
業種平均 62.2%全体平均 81.0%上場企業平均 69.6%一般的に、女性が男性よりも非正規雇用で働く割合が高いことが、賃金格差の原因の一つとされています。また、日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、時短勤務が賃金格差の要因となっています。
女性活躍と両立支援の取り組み
長時間労働是正のための取り組み内容
・全職場一斉ノー残業デー(R-DAY)を毎週実施しています。
・タイムマネジメントの一環として、「10分タイムマネジメント活動(職場内でコミュニケーションを図りながら業務の見直しを行い、日々の時間外労働を10分短縮する取り組み)」を実施しています。
【参考】社内制度の導入割合と業種の特徴
職種・雇用形態転換制度
業種平均 27.2%全体平均 14.1%上場企業平均 28.1% 在宅勤務・テレワーク
業種平均 28.3%全体平均 18.1%上場企業平均 46.8% 正社員再雇用・中途採用制度
業種平均 26.1%全体平均 16.4%上場企業平均 33.7% 短時間勤務制度
業種平均 39.0%全体平均 27.1%上場企業平均 54.6% 教育訓練・研修制度
業種平均 25.1%全体平均 14.6%上場企業平均 31.3% 病気・不妊治療休暇
業種平均 21.4%全体平均 7.8%上場企業平均 20.4% キャリアコンサルティング制度
業種平均 7.1%全体平均 3.3%上場企業平均 8.8% 年次有給休暇時間単位取得制度
業種平均 27.1%全体平均 15.6%上場企業平均 30.2% フレックスタイム制度
業種平均 17.1%全体平均 12.4%上場企業平均 33.5% 「金融業、保険業」は、金融・保険業は、資金運用やリスク管理を通じて経済を支える重要産業です。近年はフィンテックやキャッシュレス化が進み、IT・データ分析力が重視されています。顧客の信頼構築力に加え、法令遵守やセキュリティ対応も不可欠。グローバル展開や国際規制対応も進む中、語学力や海外取引の知識も活かせます。成果報酬型の制度も多く、営業・企画・アナリストなど多彩なキャリアパスと高収入が期待できる分野です。