日本放送協会
放送事業
データ集計:2024年6月時点
数字で見る女性活躍と両立支援
日本放送協会の女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援の状況などを数字でまとめています。採用、従業員、働き方、キャリア、賃金の内容を、報道の平均とともに、それぞれ数字で見てみましょう。
採用
業種平均 男性52.5% 女性47.5%全体平均 男性56.7% 女性43.3%上場企業平均 男性66.4% 女性33.6%まずは業種平均から、採用者の女性割合の傾向を確認したうえで、現在の従業員の男女比も合わせて見てみましょう。上場企業における採用者の女性割合は、全体平均に比べてやや低い傾向にありそうです。
業種平均 男性20.5倍 女性25.5倍全体平均 男性13.8倍 女性11.6倍上場企業平均 男性21.9倍 女性29.5倍採用での競争倍率は、人手不足の業種ほど倍率が低くなる傾向にありそうです。一方で、上場企業では全体平均よりも格段に競争が厳しく、また、女性の競争倍率が男性よりも高くなっているようです。
業種平均 男性10.4人 女性4.5人全体平均 男性21.4人 女性15.4人上場企業平均 男性41.9人 女性18.0人まずは業種平均から、中途採用で性別による傾向があるか確認しましょう。上場企業における中途採用実績は、女性の採用が男性の半分以下となっています。
従業員
男性:7779 人 女性:2389人(10168人)2024年4月現在
業種別の構成比率10人未満26.0%10~100人16.1%101~300人35.8%301~500人10.6%501~1000人5.9%1001~5000人5.1%5000人以上0.4%同業種の中でどの程度の会社規模か確認し、業績等も可能な限り調べておきましょう。
業種平均 男性61.9% 女性38.1%全体平均 男性63.2% 女性36.8%上場企業平均 男性73.1% 女性26.9%上場企業の女性割合が低い傾向にありそうです。ただし、全体的に従業員の男女比よりも高い割合で、女性を採用しているともいえそうです。
業種平均 男性14.7年 女性10.9年全体平均 男性12.9年 女性10.5年上場企業平均 男性14.9年 女性11.6年終身雇用の考えはほぼなくなってきていますが、勤続年数の平均から、中長期的なキャリア設計を測る指標として10年定着できる企業かという基準でみてもよさそうです。
働き方
業種平均 60.9%全体平均 67.6%上場企業平均 69.4%取得率と合わせて、半日単位・時間単位などでの取得や、休暇の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
※ 育児休職取得率(妻出産休暇は含まない)、2023年度に育児休業を開始した人/23年度に子どもが生まれた人
業種平均 男性52.4% 女性82.4%全体平均 男性40.5% 女性85.6%上場企業平均 男性54.9% 女性97.2%取得率と合わせて、育児休業から復帰後に、短時間勤務や在宅勤務、フレックスタイムなど柔軟な働き方ができるかも確認しておきましょう。
業種平均 10.8時間/月全体平均 13.4時間/月上場企業平均 15.2時間/月数字と合わせて、長時間労働是正のための取り組みや残業の申請方法などの実態的な内容も確認しておきましょう。
キャリア
業種平均 25.6%全体平均 28.2%上場企業平均 21.1%管理職・役員への女性登用のパイプライン構築のためには、内部人材の採用・育成の強化が必要不可欠です。外部からの採用だけでなく、既存社員へのリーダー育成に対する取り組みも確認するようにしましょう。
業種平均 20.0%全体平均 20.8%上場企業平均 10.3%「管理職」の定義は法律でもやや曖昧で、企業によって定義が異なります。数字を参考にしつつも、フェアな賃金体制、機会の提供、業務の裁量権などの実態を確認するようにしましょう。
業種平均 16.0%全体平均 16.1%上場企業平均 11.2%政府は、プライム市場への上場企業を対象に「2030年までに女性役員の比率を30%以上に」等の数値目標を盛り込み、企業の女性登用を促しています。
賃金
注釈・説明:
※正規雇用労働者(職員)における賃金の差異が生じている主な要因は、比較的処遇が高位となる高年齢層ほど男性比率が高くなっているためです。
(各年代別男女比は、https://www.nhk.or.jp/saiyo/about/diversity/に掲載)
【改善に向けた取り組み】
①定期採用における女性の割合を高める(2023年度定期採用における女性の割合は55.0%)
②女性管理職割合の目標値を設定( 目標:2030年度の女性管理職割合25%達成、2025年度の割合を15%以上)
※「パート・有期契約」における賃金の差異が生じている主な要因
「パート・有期契約」には、職員定年退職後の再雇用者を含んでいます。職員定年後の再雇用者は、比較的処遇が高位であるとともに、 人数構成比において、「パート・有期契約」(男)のうち、職員定年退職後再雇用者(男)は14.9%、「パート・有期契約」(女)のうち、職員定年退職後再雇用者(女)は0.4%、となっているため、男女の賃金差異が生じています。
※非正規雇用労働者(パート・有期契約)には、週の所定労働時間が短い勤務者を含んでいるため、正規雇用労働者(職員)と非正規雇用労働者(パート・有期契約)との間には、一定の賃金の差異が発生しています。そのため、 「全労働者」における男性はおよそ9割が「正規雇用労働者(職員)」であるのに対し、「全労働者」における女性はおよそ6割が「非正規雇用労働者(パート・有期契約)」 となっていることから、 「全労働者」における男女の賃金の差異が生じています。
※2023年4月1日~2024年3月31日
業種平均 78.2%全体平均 70.2%上場企業平均 67.2%男女の賃金差異は、女性の能力や意欲を十分に発揮できないことにつながるため、女性の自立や社会参加を阻害するだけでなく、経済成長や人口減少の対策にも悪影響を及ぼすと考えられます。
注釈・説明:
※正規雇用労働者(職員)における賃金の差異が生じている主な要因は、比較的処遇が高位となる高年齢層ほど男性比率が高くなっているためです。
(各年代別男女比は、https://www.nhk.or.jp/saiyo/about/diversity/に掲載)
【改善に向けた取り組み】
①定期採用における女性の割合を高める(2023年度定期採用における女性の割合は55.0%)
②女性管理職割合の目標値を設定( 目標:2030年度の女性管理職割合25%達成、2025年度の割合を15%以上)
※「パート・有期契約」における賃金の差異が生じている主な要因
「パート・有期契約」には、職員定年退職後の再雇用者を含んでいます。職員定年後の再雇用者は、比較的処遇が高位であるとともに、 人数構成比において、「パート・有期契約」(男)のうち、職員定年退職後再雇用者(男)は14.9%、「パート・有期契約」(女)のうち、職員定年退職後再雇用者(女)は0.4%、となっているため、男女の賃金差異が生じています。
※非正規雇用労働者(パート・有期契約)には、週の所定労働時間が短い勤務者を含んでいるため、正規雇用労働者(職員)と非正規雇用労働者(パート・有期契約)との間には、一定の賃金の差異が発生しています。そのため、 「全労働者」における男性はおよそ9割が「正規雇用労働者(職員)」であるのに対し、「全労働者」における女性はおよそ6割が「非正規雇用労働者(パート・有期契約)」 となっていることから、 「全労働者」における男女の賃金の差異が生じています。
※2023年4月1日~2024年3月31日
業種平均 74.4%全体平均 75.5%上場企業平均 72.6%日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、キャリアの中断や時短勤務が賃金格差の要因にもなっています。柔軟な働き方に関する制度とともに、運用面の実態を把握することが重要となります。
注釈・説明:
※正規雇用労働者(職員)における賃金の差異が生じている主な要因は、比較的処遇が高位となる高年齢層ほど男性比率が高くなっているためです。
(各年代別男女比は、https://www.nhk.or.jp/saiyo/about/diversity/に掲載)
【改善に向けた取り組み】
①定期採用における女性の割合を高める(2023年度定期採用における女性の割合は55.0%)
②女性管理職割合の目標値を設定( 目標:2030年度の女性管理職割合25%達成、2025年度の割合を15%以上)
※「パート・有期契約」における賃金の差異が生じている主な要因
「パート・有期契約」には、職員定年退職後の再雇用者を含んでいます。職員定年後の再雇用者は、比較的処遇が高位であるとともに、 人数構成比において、「パート・有期契約」(男)のうち、職員定年退職後再雇用者(男)は14.9%、「パート・有期契約」(女)のうち、職員定年退職後再雇用者(女)は0.4%、となっているため、男女の賃金差異が生じています。
※非正規雇用労働者(パート・有期契約)には、週の所定労働時間が短い勤務者を含んでいるため、正規雇用労働者(職員)と非正規雇用労働者(パート・有期契約)との間には、一定の賃金の差異が発生しています。そのため、 「全労働者」における男性はおよそ9割が「正規雇用労働者(職員)」であるのに対し、「全労働者」における女性はおよそ6割が「非正規雇用労働者(パート・有期契約)」 となっていることから、 「全労働者」における男女の賃金の差異が生じています。
※2023年4月1日~2024年3月31日
業種平均 65.1%全体平均 80.9%上場企業平均 70.3%一般的に、女性が男性よりも非正規雇用で働く割合が高いことが、賃金格差の原因の一つとされています。また、日本では女性が子育てや介護を担うことが多く、時短勤務が賃金格差の要因となっています。
女性活躍と両立支援の取り組み
長時間労働是正のための取り組み内容
〇「NHKグループ 働き方改革宣言」を公表(2017年12月)。
業務に携わるすべての人をの健康を最優先に考え、これまでの慣行を打破して、働き方を抜本的に見直す「働き方改革」を推進。
〇2021年度から「働き方共通方針」(22年度からワークスタイル共通方針)を掲げ、リモートワークの推進や有給休暇の取得目標設定、業務効率化等の先進事例の共有などを実施。
〇毎月協会全体の勤務データを分析し、長時間労働の人のいる職場に注意喚起し、改善や休暇取得を働きかけている。
○2023年1月、睡眠時間や定期的な休みの確保等を定めた「働き方の基本」を周知。23年度、健康確保施策を強化し、月半ばに労働状況を確認し改善する取り組みを多くの職場で行った。
その他関連する取り組み内容など
〇採用に関する取組
・採用HPに、WLB推進・ダイバーシティ推進の取組を紹介するページを掲載。
〇女性活躍推進の取組
・WLB異動の拡大、リモート異動の拡充
・「メンター制度」
上位職位の女性を対象に「女性経営幹部育成」を目的に実施。役員がメンターになり、経営課題などをテーマに月に数回メンタリングを実施。
・「ウーマンキャリアデザイン研修」
管理職手前の女性職員を対象とした、キャリア形成に資する研修
○若手層、中堅層、シニア層、さまざまな階層の研修で、自律的なキャリアデザインを推進するキャリア講義やワークショップを実施。
○キャリアコンサルタントによるキャリア相談を実施(2022年度~)
〇「キャリア採用(NHK退職者)」実施(2019年度~)
【参考】社内制度の導入割合と業種の特徴
職種・雇用形態転換制度
業種平均 11.4%全体平均 12.9%上場企業平均 26.4% 在宅勤務・テレワーク
業種平均 31.1%全体平均 16.8%上場企業平均 16.8% 正社員再雇用・中途採用制度
業種平均 16.1%全体平均 14.9%上場企業平均 31.0% 短時間勤務制度
業種平均 26.4%全体平均 24.6%上場企業平均 50.6% 教育訓練・研修制度
業種平均 13.8%全体平均 13.4%上場企業平均 29.2% 病気・不妊治療休暇
業種平均 10.2%全体平均 7.2%上場企業平均 18.5% キャリアコンサルティング制度
業種平均 4.7%全体平均 2.9%上場企業平均 7.7% 年次有給休暇時間単位取得制度
業種平均 11.0%全体平均 13.9%上場企業平均 27.6% フレックスタイム制度
業種平均 18.5%全体平均 11.5%上場企業平均 30.9%