開発技術者とは、専門的・科学的な知識と手段を応用して行う、食品・飲料、電気機械器具、はん用・生産用・業務用機械器具、輸送用機械器具、金属製錬、化学製品などの製品開発、技術開発、技術改良などの技術的な仕事及び金属の製錬・鋳造・鍛造などの技術開発・技術改良などの仕事に従事するものをいいます。転職・就職活動では、まずは職種の内容を網羅的に確認したうえで、職種ごとの特徴や傾向を理解するようにするとよいでしょう。ここでは、職種をより詳しく知るきっかけとなるように、「開発技術者」を紹介します。
目次
職種とは
「職種」とは、仕事の種類のことです。会社がある事業を手がけるとき、会社内では、複数の業務・役割が必要になります。例えば、モノやサービスをつくる(生産・製造)、モノやサービスを売る(営業・販売)、業績や経費支出等の計数を取りまとめる(経理)などがあります。このように、働く人が従事する業務・役割の違いが職種です。
業種や業界が企業や仕事の枠組み全体を意味するのに対し、職種は企業や組織の中でさらに細かく分かれる業務や役割を意味します。
業種との違い
「業種」とは、事業の種類のことであり、世の中のさまざまな事業・ビジネスの種類を区分するために用いる言葉です。具体的な区分の仕方はいくつかあり、総務省が定める「日本標準産業分類」や、証券業界で使われている証券コード協議会が定める「業種別分類項目」が有名です。
学生が就職活動のためにどんな業種があるかを知りたい際には、証券コード協議会が定める「業種別分類項目」の中分類33種を目に通してみるとよいでしょう。多すぎもせず、少なすぎもしないので、研究をする際にもちょうどよいと思います。
一方で、就業経験がある人が転職活動を始める際は、より詳細に、今の自分の業種と職種を正確に把握することが重要です。産業分類(業種)や職業分類(職種)の一覧表を参照すると、自分の所属する企業の業種や、自分が従事する職種を確認できます。業種については正確な定義はなく、業種の分類を独自に行っている求人検索エンジンもありますが、総務省の「日本標準産業分類(令和5年6月改訂)」で細かく分類されており、それが基本になっています。
厚生労働省編職業分類とは
「厚生労働省編職業分類」(以下「職業分類」といいます)とは、職務の類似性及び職業紹介業務における求人・求職の取扱件数などに基づいて、それぞれの職業に対して社会的にどの程度需給があるかを考慮して職業を区分し、それを体系的に分類したもので、職業紹介事業や労働者の募集等に共通して用いるための職業分類として編集されたものです。
1953 年に初めて作成され、その後、主に社会経済情勢の変化等に伴う職業構造の変化を職業分類表に反映させるための数次の改定が行われています。
直近では2022年4月に、「第5回改定 厚生労働省編職業分類」として新職業分類が公表されました。その改定の背景としては、2011年改定の職業分類が改定から一定年数が経過し、この間の産業構造、職業構造の変化等に伴い、求人・求職者の職業認識との乖離が生じている分野がみられ、マッチング上の課題も散見されていたことがあります。これらの課題を踏まえ、日本標準職業分類に準拠して作成されていた職業分類を、統計という観点においては日本標準職業分類に対応させつつ、求人・求職のマッチングをより円滑に行えるようにするという観点から行われています。
この職業分類の分類表は、大分類、中分類、小分類の3段階に区分された分類項目によって構成されています。最も大きな区分である大分類は、次に掲げる15種類の区分で構成され、より細かな区分として、中分類、小分類を設定しています。
【大分類】
管理的職業
研究・技術の職業
法務・経営・文化芸術等の専門的職業
医療・看護・保健の職業
保育・教育の職業
事務的職業
販売・営業の職業
福祉・介護の職業
サービスの職業
警備・保安の職業
農林漁業の職業
製造・修理・塗装・製図等の職業
配送・輸送・機械運転の職業
建設・土木・電気工事の職業
運搬・清掃・包装・選別等の職業
まず、今の自分の職種を正確に把握するために、職業分類でどこに分類されるか確認していきましょう。
分類は、大分類(2桁数字で表記)、中分類(3桁数字で表記)、小分類(5桁数字で表記)の3つのレベルに分かれています。まず、職業分類の大分類の概要から、仕事内容が大分類のどこに分類されるかを確認します。次に、より細かい分類を知りたい場合、中分類、小分類と、更に細かく分類項目が分かれていますので、各項目の説明や内容例示から、分類を確認します。
参照:職業分類表 改定の経緯とその内容:第5回改定厚生労働省編職業分類|労働政策研究・研修機構(JILPT)
このページでは、前述した15種類の区分の「研究・技術の職業」のうち、「開発技術者」を紹介します。
開発技術者とは
専門的・科学的な知識と手段を応用して行う、食品・飲料、電気機械器具、はん用・生産用・業務用機械器具、輸送用機械器具、金属製錬、化学製品などの製品開発、技術開発、技術改良などの技術的な仕事及び金属の製錬・鋳造・鍛造などの技術開発・技術改良などの仕事に従事するものをいいます。
各種機械器具の部品の開発に関する技術的な仕事に従事するものは、部品の材質・製法・機能に即して分類します。
この仕事を遂行するには、通例、大学などの専門課程を修了したか又はこれと同程度以上の専門的知識と実務的経験を必要とします。
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 公的研究機関、大学の附属研究所などの研究施設において、自然科学に関する専門的・科学的な知識を必要とする研究の仕事に従事するもの[004 研究者]
(2) 食品・飲料、電気機械器具、はん用・生産用・業務用機械器具、輸送用機械器具、化学製品などを製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、工程管理、品質管理、技術指導などの技術的な仕事に従事するもの[007 製造技術者]
(3) 新商品の企画・開発に関する事務の仕事に従事するもの[033-03 企画・調査事務員]
この中分類に該当する職業は、次のいずれかの小分類に分類します。
食品開発技術者[006-01]
電気・電子・電気通信開発技術者(通信ネットワークを除く)[006-02]
機械開発技術者[006-03]
自動車開発技術者[006-04]
輸送用機器開発技術者(自動車を除く)[006-05]
金属製錬・材料開発技術者[006-06]
化学製品開発技術者[006-07]
その他の開発技術者[006-99]
食品開発技術者[006-01]
各種の食品・飲料を開発するため、原材料の分析、原材料の配合割合の検討、仕込み・加工方法の検討、試作品の製造などの技術的な仕事に従事するものをいいます。
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
食品缶詰開発技術者
植物油開発技術者
醸造技術者(開発)
水産食品開発技術者
清涼飲料開発技術者
乳製品開発技術者
酪農製品開発技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
水産学研究者[004-01]
畜産学研究者[004-01]
農学研究者[ 004-01]
たばこ開発技術者[006-99]
配合飼料開発技術者[006-99]
ペットフード開発技術者[006-99]
清涼飲料製造技術者[007-01]
食品製造技術者[007-01]
食品衛生監視員[027-99]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 公的研究機関などにおいて、農産物の質の改善、収穫量の増産、水産資源の増養殖などの農学・水産学に関する専門的・科学的な試験・研究の仕事に従事するもの[004-01 水産学研究者、004-01 畜産学研究者、004-01 農学研究者]
(2) たばこの製品開発の仕事に従事するもの[006-99 たばこ開発技術者]
(3) 家畜・愛がん用動物などの配合飼料を開発する仕事に従事するもの[006-99配合飼料開発技術者、006-99 ペットフード開発技術者]
(4) 各種の食品・飲料を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、品質検査・衛生検査、作業管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-01 清涼飲料製造技術者、007-01 食品製造技術者]
(5) 保健所の管内で製造・流通する食品の検査、食中毒の調査、飲食店・食品製造事業者への立入調査などの仕事に従事するもの[027-99 食品衛生監視員]
電気・電子・電気通信開発技術者(通信ネットワークを除く)[006-02]
各種の電気機械器具、電子部品・電子デバイス・電子回路、情報通信機械器具の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの、発送電などの電気の技術開発に関する仕事に従事するもの及び発送電・電気照明などの電気施設の計画・設計に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
液晶ディスプレイ( LCD)設計技術者
LSI 設計技術者
回路設計技術者
計器設計技術者(電気式)
航空機電装品開発技術者
自動車用モータ設計技術者
船舶電装品開発技術者
通信機器設計技術者
鉄道車両用電装品開発技術者
テレビ設計技術者
電気・電子・電気通信機器設計技術者
電気工事設計監督
電気設備設計技術者
電子回路設計技術者
電子機器設計技術者
電動機開発技術者
発送電開発技術者
発電機開発技術者
半導体製品開発技術者
半導体素子開発技術者
放射線利用機器設計技術者
民生用電気機器設計技術者
リチウム電池開発技術者
ワイヤーハーネス設計技術者(電気・電子機器)
X線装置設計技術者
電動機設計技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
電気化学技術者(開発)[006-07]
CAE 解析技術者[ 006-99]
電気・電子・電気通信機器生産技術者(通信ネットワーク・電気工事技術者を除く)[007-02]
制御系ソフトウェア開発技術者[009-02]
システムアーキテクト[010-02]
通信ネットワーク技術者[010-06]
テレビ放送技術員[011-01]
工業デザイナー[017-99]
サーチャー(特許調査)[020-99]
製図トレーサー(建築・土木製図)[080-04]
製図トレーサー(建築・土木製図を除く)[080-05]
CAD オペレーター(電気・電子製図)[080- 05]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 電気化学製品の開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-07 電気化学技術者(開発)]
(2) コンピュータシミュレーションを用いて構造・強度などを解析し、設計の検証・評価を行う仕事に従事するもの[006-99 CAE 解析技術者]
(3) 電気機械器具、電子部品・電子デバイス・電子回路、情報通信機械器具を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、品質管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-02 電気・電子・電気通信機器生産技術者(通信ネットワーク・電気工事技術者を除く)]
(4) 電気機械器具・情報通信機械器具の動作を制御するために組み込まれるマイクロコンピュータのソフトウェアを作成する仕事に従事するもの[009-02 制御系ソフトウェア開発技術者]
(5) 情報システム全体の構成を計画・設計する仕事に従事するもの[010-02 システムアーキテクト]
(6) 通信ネットワークの構築に関する技術的な仕事に従事するもの[010-06 通信ネットワーク技術者]
(7) 無線・有線通信設備の通信操作・技術操作の仕事に従事するもの[011-01 テレビ放送技術員]
(8) 自動車・家庭用電気製品・事務用機器・玩具・時計などの工業製品をデザインする仕事に従事するもの[017-99 工業デザイナー]
(9) 電気機械器具・電子部品・電子デバイス・電子回路・情報通信機械器具に関する技術動向、特許・意匠を調査する仕事に従事するもの[020-99 サーチャー(特許調査)]
(10) 製図器を用いて、建築物又は土木施設の施工図面などを清書し、仕上げる仕事に従事するもの[080-04 製図トレーサー(建築・土木製図)]
(11) 製図器を用いて、機械器具の製作・組立図面、電気機械器具の回路・基板図面、電気設備の図面などを清書し、仕上げる仕事に従事するもの[080-05 製図トレーサー(建築・土木製図を除く)]
(12) パーソナルコンピュータ上で作動する CAD ソフトウェアを使用して、電気機械器具(電子・電気通信機器を含む)の回路・基板図面を製図する仕事に従事するもの[080-05 CAD オペレーター(電気・電子製図)]
機械開発技術者[006-03]
各種の機械器具(電気・電子・電気通信機械器具及び自動車・航空機・船舶などの輸送用機械器具を除く)・機械設備の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
以下のものを含みます。
(1) 自動車・航空機・船舶の原動機の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの
(2) 汎用的に各種の機械に組み込まれ、あるいは取り付けをすることで用いられる機械器具及びその部品の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
印刷機械開発技術者
エンジン設計技術者
化学プラント設計技術者
金型設計士
ガントリークレーン設計技術者
機械設計技術者
建設機械開発技術者
建設機械設計技術者
原動機開発技術者
原動機設計技術者
工作機械設計技術者
航空機エンジン開発技術者
航空計器設計技術者
産業用ロボット設計技術者
自動化機械開発技術者
自動車用エンジン設計技術者
軸受設計技術者
写真機開発技術者
精密機器技術者
精密測定機開発技術者
精密測定工具設計技術者
染色機械開発技術者
船用機関開発技術者
チェーン設計技術者
土木機械設計技術者
農業用機械設計技術者
半導体製造装置設計技術者
ボイラー設計技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
CAE 解析技術者[006-99]
機械製造技術者[ 007-04]
機械デザイナー[017-99]
サーチャー(特許調査)[020-99]
製図トレーサー( 建築・土木製図を除く)[ 080-05]
CAD オペレーター( 機械製図)[080-05]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) コンピュータシミュレーションを用いて構造・強度などを解析し、設計の検証・評価を行う仕事に従事するもの[006-99 CAE 解析技術者]
(2) 各種の機械器具・機械設備を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、工程管理、品質管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-04 機械製造技術者]
(3) 機械の意匠設計の仕事に従事するもの[017-99 機械デザイナー]
(4) 各種の機械器具・機械設備に関する技術動向、特許・意匠を調査する仕事に従事するもの[020-99 サーチャー(特許調査)]
(5) 製図器を用いて、機械器具の製作・組立図面、電気機械器具の回路・基板図面、電気設備の図面などを清書し、仕上げる仕事に従事するもの[080-05 製図トレーサー(建築・土木製図を除く)]
(6) パーソナルコンピュータ上で作動する CAD ソフトウェアを使用して、各種の機械器具(電気・電子機械を除く)の製作・組立図面を製図する仕事に従事するもの[080-05 CAD オペレーター(機械製図)]
自動車開発技術者[006-04]
自動車(二輪自動車を含む)の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
ただし、以下のものを除きます。
(1) 自動車用計器の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-02 計器設計技術者(電気式)]
(2) 自動車用電装部品の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-02自動車用モータ設計技術者]
(3) 軸受・チェーンなどの機械部品の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-03 軸受設計技術者、006-03 チェーン設計技術者]
(4) 自動車エンジンの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[ 006-03自動車用エンジン設計技術者]
(5) タイヤの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-07 タイヤ開発技術者]
(6) 自動車用ガラスの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[ 006-99自動車ガラス開発技術者]
(7) 自動車の意匠設計の仕事に従事するもの[017-99 自動車デザイナー]
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
自動車外装部品設計技術者
自動車実験評価技術者
自動車設計技術者
自動車内装部品設計技術者
自動車部品設計技術者
車体設計技術者
トラック内装設計技術者
バスボディー設計技術者
ワイヤーハーネス設計技術者(自動車)
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
計器設計技術者(電気式)[ 006-02]
自動車用モータ設計技術者[ 006-02]
金型設計士[006-03]
建設機械設計技術者[ 006-03]
軸受設計技術者[006-03]
自動車用エンジン設計技術者[006-03]
チェーン設計技術者[006-03]
農業用機械設計技術者[006-03]
構内運搬車開発技術者[006-05]
フォークリフト開発技術者[006-05]
タイヤ開発技術者[006-07]
CAE 解析技術者[006-99]
自動車ガラス開発技術者[006-99]
自動車生産技術者[ 007-05]
自動車デザイナー[ 017-99]
テストドライバー[086-99]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 自動車部品用の金型を設計する仕事に従事するもの[006-03 金型設計士]
(2) 農業用・建設用トラクタの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-03 農業用機械設計技術者、006-03 建設機械設計技術者]
(3) 構内運搬車両の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-05 構内運搬車開発技術者]
(4) フォークリフトの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-05フォークリフト開発技術者]
(5) コンピュータシミュレーションを用いて構造・強度などを解析し、設計の検証・評価を行う仕事に従事するもの[006-99 CAE 解析技術者]
(6) 自動車を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導などの技術的な仕事に従事するもの[007-05 自動車生産技術者]
(7) 走行性能などを評価するためテスト車両を運転する仕事に従事するもの[086-99 テストドライバー]
輸送用機器開発技術者(自動車を除く)[006-05]
鉄道車両・船舶・航空機・フォークリフト・構内運搬車・自転車・車いすなどの輸送用機械器具の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
ただし、以下のものを除きます。
(1) 鉄道車両用電動機、船用機関、航空機の原動機の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-02 電動機設計技術者、006-02 電動機開発技術者、006-03 船用機関開発技術者、006-03 航空機エンジン開発技術者]
(2) 鉄道車両・船舶・航空機用の電装品の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-02 航空機電装品開発技術者、006-02 船舶電装品開発技術者、006-02 鉄道車両用電装品開発技術者]
(3) 鉄道車両・船舶・航空機用の計器の設計に関する技術的な仕事に従事するもの[006-02 計器設計技術者(電気式)、006-03 航空計器設計技術者]
(4) タイヤの設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-07 タイヤ開発技術者]
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
車いす開発技術者
航空機設計技術者
構内運搬車開発技術者
自転車部品開発技術者
船舶設計技術者
船舶舵設計技術者
造船技術者(開発)
鉄道車両設計技術者
フォークリフト開発技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
計器設計技術者(電気式)[ 006-02]
航空機電装品開発技術者[006-02]
船舶電装品開発技術者[006-02]
鉄道車両用電装品開発技術者[006-02]
電動機開発技術者[006-02]
電動機設計技術者[ 006-02]
ガントリークレーン設計技術者[006-03]
建設機械開発技術者[006-03]
建設機械設計技術者[ 006-03]
航空機エンジン開発技術者[006-03]
航空計器設計技術者[006-03]
船用機関開発技術者[006-03]
タイヤ開発技術者[006-07]
子供用自転車(12 インチ未満)開発技術者[006-99]
ベビーカー開発技術者[006-99]
CAE 解析技術者[006-99]
船舶製造技術者[ 007-06]
鉄道車両製造技術者[007-06]
輸送用機器製造技術者(自動車を除く)[007-06]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) ガントリークレーンなどの荷役用可動機械の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-03 ガントリークレーン設計技術者]
(2) ショベルカー・ブルドーザなどの建設用機械車両の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-03 建設機械開発技術者、006-03 建設機械設計技術者]
(3) 子供用自転車・ベビーカーの開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-99 子供用自転車(12 インチ未満)開発技術者、006-99 ベビーカー開発技術者]
(4) コンピュータシミュレーションを用いて構造・強度などを解析し、設計の検証・評価を行う仕事に従事するもの[006-99 CAE 解析技術者]
(5) 鉄道車両・船舶・航空機などを製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、工程管理、品質管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-06 船舶製造技術者、007-06 鉄道車両製造技術者、007-06 輸送用機器製造技術者(自動車を除く)]
金属製錬・材料開発技術者[006-06]
金属の製錬・精錬・溶解・鋳造・鍛造・熱処理・圧延・表面処理、合金の製造・溶接などにおける技術開発・技術改良の仕事に従事するもの及び金属製品の設計・開発に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
圧延開発技術者
金属製錬開発技術者
建築金物開発技術者
合金開発技術者
高分子化学技術者
製鉄開発技術者
鍛造開発技術者
鋳造開発技術者
鋳物開発技術者
電気精錬開発技術者
熱処理開発技術者
非鉄金属製錬技術者
溶接開発技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
非金属精製開発技術者[006-07]
圧延技術者(開発技術者を除く)[007-07]
鋳物技術者(開発技術者を除く)[007-07]
製鉄技術者(開発技術者を除く)[007-07]
鍛造技術者(開発技術者を除く)[007-07]
鋳造技術者(開発技術者を除く)[007-07]
電気精錬技術者(開発技術者を除く)[ 007-07]
熱処理技術者(開発技術者を除く)[007-07]
溶接技術者(開発技術者を除く)[ 007-07]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 非金属の精製に関する技術開発・技術改良の仕事に従事するもの[006-07 非金属精製開発技術者]
(2) 金属の製錬・精錬・溶解・鋳造・鍛造・熱処理・圧延・表面処理・溶接などを行うため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、品質管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-07 圧延技術者(開発技術者を除く)、007-07 鋳物技術者(開発技術者を除く)、007-07 製鉄技術者(開発技術者を除く)、007-07 鍛造技術者(開発技術者を除く)、007-07 鋳造技術者(開発技術者を除く)、007-07 電気精錬技術者(開発技術者を除く)、007-07 熱処理技術者(開発技術者を除く)、007-07 溶接技術者(開発技術者を除く)]
化学製品開発技術者[006-07]
原油から精製するガソリン・ナフサなどの石油製品、各種の原料から製造するエチレン・ベンゼンなどの基礎化学製品、基礎化学製品から製造するモノマー・有機溶剤・無機工業薬品などの工業薬品・高分子、各種の工業薬品・高分子から製造する化学薬品・合成樹脂・化学肥料・合成洗剤・化学繊維・洗剤・医薬品・化粧品・塗料・農薬・合成ゴム・油脂製品(食用製品を除く)などの化学製品の開発に関する技術的な仕事に従事するものをいいます。
ただし、研究所などにおいて、医薬品の開発を目標とする専門的・科学的な試験・研究の仕事に従事するもの[004-01 医薬品研究者]を除きます。
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
化学繊維開発技術者
化学肥料開発技術者
化学薬品開発技術者
化粧品開発技術者
高分子化学製品開発技術者
合成ゴム開発技術者
タイヤ開発技術者
電気化学技術者(開発)
バイオケミカル開発技術者
バイオテクノロジー開発技術者
非金属精製開発技術者
プラスチック製品開発技術者
無機化学製品開発技術者
油脂製品開発技術者
有機化学製品開発技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
医薬品研究者[004-01]
植物油開発技術者[006-01]
ファインセラミックス製品開発技術者[006-99]
化学薬品生産技術者[007-08]
分析化学技術者[ 007-08]
なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 食用油脂製品の開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-01 植物油開発技術者]
(2) ファインセラミックス製品の開発に関する技術的な仕事に従事するもの[006-99 ファインセラミックス製品開発技術者]
(3) 化学薬品を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、品質管理などの技術的な仕事に従事するもの[007-08 化学薬品生産技術者]
(4) 物質に含まれる化学成分の種類・量・濃度などを明らかにするため、試料の分析・測定などの技術的な仕事に従事するもの[007-08 分析化学技術者]
その他の開発技術者[006-99]
窯業製品(ガラス製品・耐火物・陶磁器(ファインセラミックス製品を含む)・セメント・コンクリート製品・研磨材など)、木製品、紙製品など 006-01~006-07に含まれない製品の開発に関する技術的な仕事に従事するもの及び紡績・染色・織布・配合飼料・採鉱・原子力などに関する技術開発・技術改良などの技術的な仕事に従事するものをいいます。
○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
ガラス製品開発技術者
研削材開発技術者
原子力技術者( 開発)
鉱山開発技術者
子供用自転車(12 インチ未満)開発技術者
自動車ガラス開発技術者
織布開発技術者
セメント開発技術者
染色開発技術者
たばこ開発技術者
陶磁器開発技術者
配合飼料開発技術者
ファインセラミックス製品開発技術者
ペットフード開発技術者
ベビーカー開発技術者
紡績開発技術者
窯業製品開発技術者
CAE 解析技術者
× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
ガラス製品製造技術者[007-99]
セメント製造技術者[007-99]
なお、ガラス製品・セメントなどの窯業製品を製造するため、製品の設計情報にもとづく工程設計・作業設計、技術指導、品質管理などの技術的な仕事に従事するものは、[ 007-99 ガラス製品製造技術者、007-99 セメント製造技術者]に分類します。
まとめ
転職・就職活動では、業種や業界、職種など、似た言葉が数多くありますが、どれも異なる意味を持っています。自分に合った仕事を見つけ、転職・就職活動を成功させるためには、それぞれの言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。本記事を参考に、まずは職種の理解を深めておきましょう。
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