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【職種】その他の技術の職業とは?どんな仕事を含む?最新の職業分類からすべて紹介

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その他の技術の職業とは、[005  農林水産技術者]~[010  情報処理・通信技術者(ソフトウェア開発を除く)]に含まれない、専門的な知識を必要とする技術的な仕事をいいます。転職・就職活動では、まずは職種の内容を網羅的に確認したうえで、職種ごとの特徴や傾向を理解するようにするとよいでしょう。ここでは、職種をより詳しく知るきっかけとなるように、「その他の技術の職業」を紹介します。

職種とは

「職種」とは、仕事の種類のことです。会社がある事業を手がけるとき、会社内では、複数の業務・役割が必要になります。例えば、モノやサービスをつくる(生産・製造)、モノやサービスを売る(営業・販売)、業績や経費支出等の計数を取りまとめる(経理)などがあります。このように、働く人が従事する業務・役割の違いが職種です。
業種や業界が企業や仕事の枠組み全体を意味するのに対し、職種は企業や組織の中でさらに細かく分かれる業務や役割を意味します。

業種との違い

「業種」とは、事業の種類のことであり、世の中のさまざまな事業・ビジネスの種類を区分するために用いる言葉です。具体的な区分の仕方はいくつかあり、総務省が定める「日本標準産業分類」や、証券業界で使われている証券コード協議会が定める「業種別分類項目」が有名です。
学生が就職活動のためにどんな業種があるかを知りたい際には、証券コード協議会が定める「業種別分類項目」の中分類33種を目に通してみるとよいでしょう。多すぎもせず、少なすぎもしないので、研究をする際にもちょうどよいと思います。
一方で、就業経験がある人が転職活動を始める際は、より詳細に、今の自分の業種と職種を正確に把握することが重要です。産業分類(業種)や職業分類(職種)の一覧表を参照すると、自分の所属する企業の業種や、自分が従事する職種を確認できます。業種については正確な定義はなく、業種の分類を独自に行っている求人検索エンジンもありますが、総務省の「日本標準産業分類(令和5年6月改訂)」で細かく分類されており、それが基本になっています。

業種とは?最新の産業分類の一覧から主な事業の内容を紹介

厚生労働省編職業分類とは

「厚生労働省編職業分類」(以下「職業分類」といいます)とは、職務の類似性及び職業紹介業務における求人・求職の取扱件数などに基づいて、それぞれの職業に対して社会的にどの程度需給があるかを考慮して職業を区分し、それを体系的に分類したもので、職業紹介事業や労働者の募集等に共通して用いるための職業分類として編集されたものです。
1953 年に初めて作成され、その後、主に社会経済情勢の変化等に伴う職業構造の変化を職業分類表に反映させるための数次の改定が行われています。
直近では2022年4月に、「第5回改定 厚生労働省編職業分類」として新職業分類が公表されました。その改定の背景としては、2011年改定の職業分類が改定から一定年数が経過し、この間の産業構造、職業構造の変化等に伴い、求人・求職者の職業認識との乖離が生じている分野がみられ、マッチング上の課題も散見されていたことがあります。これらの課題を踏まえ、日本標準職業分類に準拠して作成されていた職業分類を、統計という観点においては日本標準職業分類に対応させつつ、求人・求職のマッチングをより円滑に行えるようにするという観点から行われています。

この職業分類の分類表は、大分類、中分類、小分類の3段階に区分された分類項目によって構成されています。最も大きな区分である大分類は、次に掲げる15種類の区分で構成され、より細かな区分として、中分類、小分類を設定しています。

【大分類】
管理的職業
研究・技術の職業
法務・経営・文化芸術等の専門的職業
医療・看護・保健の職業
保育・教育の職業
事務的職業
販売・営業の職業
福祉・介護の職業
サービスの職業
警備・保安の職業
農林漁業の職業
製造・修理・塗装・製図等の職業
配送・輸送・機械運転の職業
建設・土木・電気工事の職業
運搬・清掃・包装・選別等の職業

まず、今の自分の職種を正確に把握するために、職業分類でどこに分類されるか確認していきましょう。
分類は、大分類(2桁数字で表記)、中分類(3桁数字で表記)、小分類(5桁数字で表記)の3つのレベルに分かれています。まず、職業分類の大分類の概要から、仕事内容が大分類のどこに分類されるかを確認します。次に、より細かい分類を知りたい場合、中分類、小分類と、更に細かく分類項目が分かれていますので、各項目の説明や内容例示から、分類を確認します。

参照:職業分類表 改定の経緯とその内容:第5回改定厚生労働省編職業分類|労働政策研究・研修機構(JILPT)

このページでは、前述した15種類の区分の「研究・技術の職業」のうち、「その他の技術の職業」を紹介します。

その他の技術の職業とは

[005 農林水産技術者]~[010 情報処理・通信技術者(ソフトウェア開発を除く)]に含まれない、専門的な知識を必要とする技術的な仕事をいいます。

この仕事を遂行するには、通例、大学などの専門課程を修了したか又はこれと同程度以上の専門的知識と実務的経験を必要とします。

なお、公的研究機関、大学の附属研究所などの研究施設において、自然科学に関する専門的・科学的な知識を必要とする研究の仕事に従事するものは、[004 研究者]に分類します。

この中分類に該当する職業は、次のいずれかの小分類に分類します。
通信機器操作員[011-01]
他に分類されない技術の職業[011-99]

通信機器操作員[011-01]

無線通信設備を操作して通信、電波の送受信を行う仕事に従事するもの、有線通信設備を操作して通信、映像・音声・データの送受信を行う仕事に従事するもの及び航空交通の管制、テレビ・ラジオ番組の制作における音響調整卓(ミキシングコンソール)の操作などの無線・有線通信設備の通信操作・技術操作の仕事に従事するものをいいます。

ただし、以下のものを除きます。
(1) 有線電話の呼び出し・交換・取り次ぎ・案内などの仕事に従事するもの[036-03 電話交換手]
(2) 無線通信設備を使用してタクシー運転手に送迎の指示を行う仕事に従事するもの[042-02 タクシー配車オペレーター]

○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
海上無線通信士
漁船無線通信士
航空管制官
航空無線通信士
スイッチャー(映像切換操作員)
総合無線通信士
テクニカルディレクター(テレビ・ラジオ)
テレビ放送技術員
放送中継係員
ミキサー(テレビ・ラジオ)
無線技術員
無線通信員
ラジオ放送技術員
有線通信員
有線通信操作員
有線放送技術員
陸上無線技術士

× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
テレビカメラマン[016-02]
電話交換手[036-03]
タクシー配車オペレーター[042-02]
音響係(舞台)[081-01]
ミキサー(録音スタジオ)[081-01]

なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) テレビ用撮影機を操作してテレビ番組を撮影する仕事に従事するもの[016-02 テレビカメラマン]
(2) ホール・劇場などの舞台において音響設備を操作・調整する仕事に従事するもの[081-01 音響係(舞台)]
(3) CD などの音楽録音物を制作するため、音響調整卓を操作して複数の音の音量・音質を調整する仕事に従事するもの[081-01 ミキサー(録音スタジオ)]

他に分類されない技術の職業[011-99]

労働災害の防止、作業環境の測定、下水・し尿・廃棄物処理施設における機械設備の運転・維持管理業務の監督、高圧ガス設備の保安検査、その他 005-01~011-01に含まれない、専門的な知識を必要とする技術的な仕事をいいます。

○ この項目に該当する職種で代表的なものは次の通りです。
宇宙開発技術者
エレベータ検査員
海事技術専門官
環境アセスメント技術者
環境衛生技術者
環境調査員
クレーン検査員
下水処理技術者
高圧ガス設備保安検査員
作業環境測定士
産業廃棄物処理技術者
し尿処理施設技術者
浄水場技術者
水質検査員(し尿・下水処理場)
水質分析技術員(水処理施設)
地質調査技術員
特許技術者
廃棄物処理施設技術管理者
データサイエンティスト
ペストコントロール技術監督者
ペストコントロール技術者
ペストコントロール技能師
ボイラー検査員
労働安全衛生技術者
労働安全コンサルタント

× この項目に誤って分類されがちな職種は次の通りです。
サーチャー(特許調査)[020-99]
衛生管理者(医師・歯科医師・薬剤師・保健師でないもの)[027-99]
環境衛生監視員[027-99]
環境衛生指導員[027-99]
建築物環境衛生管理技術者[ 027-99]
労働衛生コンサルタント(医師・保健師でないもの)[027-99]
地盤調査員(建設工事)[091-99]

なお、以下のものは、それぞれの分類項目に分類します。
(1) 特許の出願にあたり先行技術・特許を調査する仕事に従事するもの[020-99サーチャー(特許調査)]
(2) 作業にともなって発生する有害要因の除去、労働者の健康障害の防止などの労働衛生に関する仕事に従事するもの[027-99 衛生管理者(医師・歯科医師・薬剤師・保健師でないもの)]
(3) 理容所・美容所・クリーニング所・旅館・公衆浴場・火葬場などの環境衛生関係の施設に対する監視指導の仕事に従事するもの[027-99 環境衛生監視員]
(4) 廃棄物処理事業者・廃棄物処理施設への立入検査、廃棄物の処理に関する指導などの仕事に従事するもの[027-99 環境衛生指導員]
(5) 建築物の環境衛生の維持管理に関する計画の作成、技術指導、水質検査、空気環境の測定などの仕事に従事するもの[027-99 建築物環境衛生管理技術者]
(6) 事業場における労働衛生の水準の向上を図るため、事業場の診断や、これに基づく指導を行う仕事に従事するもの [027-99 労働衛生コンサルタント(医師・保健師でないもの)]
(7) 構造物の建設工事、宅地の造成工事などに先だって工事現場の地盤の固さ、土層の構成などを調査する仕事に従事するもの[091-99 地盤調査員(建設工事)]

まとめ

転職・就職活動では、業種や業界、職種など、似た言葉が数多くありますが、どれも異なる意味を持っています。自分に合った仕事を見つけ、転職・就職活動を成功させるためには、それぞれの言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。本記事を参考に、まずは職種の理解を深めておきましょう。

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